cTraderでは板情報と言って、注文の厚さを確認できるサービスがあります。
MT5にもあるにはありますが、実際に使える情報としての板情報があるのはcTraderだけです。
板情報には3種類あり、それぞれに特徴と活用方法があるので見ていきましょう。
cTraderの板情報は3種類ある
板情報は英語でDepth of Marketと書くので、DoMと略される事がよくあります。
cTraderで使える板情報は以下の3種類。
cTraderで使える板情報
- Standard DoM(標準DoM)
- Price DoM(価格DoM)
- VWAP DoM
それぞれどんな画面なのか、画像付きでご紹介していきますね。
Standard DoM
名前の通り、最もスタンダードな板情報です。
その価格にどの程度注文が入っているかを知る事ができます。
下の画像をご覧ください。
バーが長いほど、売り買いの注文が厚く入っている事を表します。
108.968に厚い売り注文
108.975に厚い買い注文
この標準DoMでは市場の深さしか知る事ができませんが、次の2つはDoM上で注文できます。
残り2つを見ていきましょう。
Price DoM
取引量を入力すれば、どの価格にどの程度注文が入っているかわかります。
下の画像をご覧ください。
108.977がAsk価格(買い)、108.974がBid価格(売り)を表しています。
108.972に厚い売り注文、198.980に厚い買い注文が入っている事がわかりますね。
画像一番上に0.01と書かれているのが注文ロット数で、実際に注文したいロットに変更しておきましょう。
実際に、数値上にカーソルを合わせる事で「Buy Stop」か「Sell Stop」を選ぶ事ができます。
Buy Stop…この価格まできたら買い注文
Sell Stop…この価格まできたら売り注文
板情報で注文したい場合は、ワンクリックトレードをオンにしておきましょう。
VWAP DoM
取引量に応じた約定価格を知る事ができます。
下の画像をご覧ください。
lot数に応じた約定価格を知る事ができ、ここで直接取引する事もできます。
表示しておくロット数は、変更できるので0.01lot単位で設定できるので、しておきましょう。
ここまで3種類の板情報と特徴を見てきましたが、板情報はFXトレードにどう活用すればいいのでしょうか??
続いては板情報の活用方法を解説していきます。
板情報は活用できるのか?
cTraderの板情報についてここまで説明してきましたが、注文方法としては利用できないでしょう。
注文方法としては利用できない
株式取引の板情報と、FX取引の板情報は別物と捉える必要があります。
株式取引の場合は注文がめちゃくちゃ動く訳ではありません。
ただFXの板情報では注文が秒単位で動いていくので、板情報で注文するのは至難の業。
実際の取引場面で使える事はないでしょう。
注文方法としては利用価値の低い板情報ですが、市場価値を知るのに大変便利です。
板情報は市場の流動性
市場の流動性=取引する相手の見つけやすさと捉えてよいでしょう。
流動性が高いほど注文が約定しやすく、注文通りの価格で約定します。
反対に流動性が低いと、注文は約定しずらく、注文からずれた価格で約定してしまいます。
この流動性を測るのに板情報が役に立ちます。
板情報に多くの注文が入っていたり板が活発に動いていると、流動性が高いと判断できるという事ですね。
ちなみに、cTraderは取引所ではないので、あなたの指値注文が板情報に反映されることはありません。
契約しているFX会社か、そのFX会社が契約しているリクイディティプロパイダーが提供している価格を反映させているだけです。
そのため、FX会社によって板情報は異なる事に注意してください。
True ECNとしての証明
True ECNとは、ECN取引をしている真のブローカーの事をさします。
前提として、ECNを謳っていても裏で顧客の注文を呑んでいるブローカーがいる事を知っておきましょう。
そういった「偽ECNブローカー」の多くは、プラットフォームにMT4を採用しているケースが多く存在します。
MT4では価格操作や顧客ごとの管理が簡単に行えますからね。
真のECNブローカーで取引するためには、きちんと注文状況(板情報)を提供しているcTraderブローカーを選ぶようにしましょう。
cTraderは価格操作ができないシステムを導入しており、透明性において群を抜いています。
板情報を提供しているcTraderブローカーについては、下記記事にまとめているので参考にしてくださいね。
AXIORYの評判については”AXIORYの評判まとめ!AXIORY歴5年が口コミを元に徹底レビュー“をご覧ください。