【AXIORYとbitwalletのゴタゴタまとめ】喧嘩別れか経営破綻か

FX会社AXIORYとオンライン決済会社Bitwalletは、2019年2月11日に入出金手段としての契約を解除しました。そもそも、FX会社と決済会社が提携したり提携解除したりする事はよくある事です。

ただ、今回はBitwallet側がAXIORY利用者に対して注意勧告した事で大騒ぎになりましたね。日本人はこういった噂に弱く、出金祭りとも言えるような状態にまで・・・

今回は、AXIORYとbitwalletのトラブルについて時系列で追っていきつつ見ていきましょう。

参考:AXIORYで入金できない?正しい入金方法を利用者が解説!

AXIORYとbitwalletは提携していた

AXIORYとbitwalletの関係

入金手段の一つとして、BitwalletはAXIORYと提携していました。Bitwalletは手数料の低いオンラインウォレット会社として人気でしたし、利用者も多かったです。海外FX会社においても幅広く採用されており、業者間の入出金によく使われていました。

そんなAXIORYとBitwalletはなぜ提携解消してしまったのでしょうか・・・

きっかけから見ていきましょう。

AXIORYとBitwallet提携解消までの流れ

AXIORY提携解消までの流れ

トラブルが始まったAXIORYの銀行変更から2019年10月までの流れを、時系列ごとに見ていきます。

AXIORYはメインバンクをシュパーカッセ銀行からユニオン銀行へ変更

始まりは2018年の暮れ。

AXIORYのメインバンクだったドイツのシュパーカッセ銀行の経営方針の変更にともない、AXIORYとシュパーカッセ銀行との業務提携を解消しました。

それに反応したのがこれまたAXIORYと提携していたオンライン決済サービスBitwallet。

Bitwallet側が「AXIORYは業務停止処分を食らった」として提携解除

bitwalletは、AXIORYがシュパーカッセ銀行に業務停止処分を食らったとして、契約解除の報告をしています。(2019年2月)

しかし契約解消だけではなく、注意喚起まで。

以下、メール本文です。

【注意喚起】AxioryGlobal社との契約解除について

日頃より、bitwalletをご利用いただき、誠にありがとうございます。

このたび、当社は、2019年2月28日24:00(シンガポール時間)を以て、Axiory Global社(Belize)への、決済及びウォレットの提供を全面的に中止いたします。

同社は、2018年12月、これまでのメインバンクであったSparkasseから銀行取引処分をうけたことを確認しており、2019年2月現在、お客様への返金手段は非常に限られていると見受けられます。

当社(bitwallet)をご利用になりAxiory社へ入金したお客様は、お客自身の資産保全のため、早急にお引き出しいただく事を強くおすすめいたします。

ご利用中のお客様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、早期の対応を重ねてお願いいたします。

AxioryGloval社との契約解除に関するご質問等は、サポートデスクまでお問い合わせください。

これにはツイッターも大荒れ。

ただ、このあとすぐにAXIORYは業務処分は虚偽の内容であると反論しました。

AXIORY側が「業務停止処分は食らっていない」と反論

AXIORYが顧客に対して送った文章はこちらです。

平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。

この度、リヒテンシュタイン公国にございますユニオン銀行(スイス管轄下)、ならびにドバイにございますDoha銀行との提携を開始いたしました。

リヒテンシュタイン公国は、信用格付け会社世界最大手の一つ、スタンダード&プアーズの社の格付けにおいても、最高位のトルプルA「AAA」の評価を受けている国です。

(中略)

Bitwallet社との提携の終了につきまして

Bitwallet社からの「AxioryGlobal社との契約解除について」なるニュースレターをお受け取りになり、弊社へもお問い合わせを頂いております。弊社は、Bitwallet社との業務提携を2019年2月28日をもって終了いたします。
ですが、Bitwallet社によるニュースレターにございます
「2018年12月、これまでのメインバンクであったSparkasseから銀行取引停止処分を受けた事を確認しており、2019年2月現在、お客様への返金手段は非常に限られていると見受けられます。」つきまして、情報の正確性を欠くものでございます。

昨年末に、Sparkasse銀行がユーロ圏外の金融機関へのサービスの終了したこと(Sparkasse銀行はこの決定を公表しております。)に伴い、業務提携を円滑に終了いたしました。
銀行取引停止性分等はうけておりません。
私たちAxioryは、最も正確な情報を、お客様に最善と判断したタイミングにて提供すべく日々努めております。
また、Axioryは本年、2019年に新時代へと進むべく準備を進めており、近日中にお客様へ公表いたします。

お客様に、お気に召していただけるものと確信しております。

長文ですが、上記のメールをAxioryユーザーに送信しています。

Bitwallet「Axioryは業務停止処分を受けている危険業者だから、提携を終了したよ!!」

Axiory「業務停止処分は受けていません」

両者の言い分は完全に食い違っており、ユーザー側もどっちを信じていいものかわかりません。

この問題、争点は一つだけ。

AXIORYは本当に業務停止処分を食らったのか?

一番の疑問は「AXIORYは業務停止処分をくらったのか?」

AXIORYとBitwalletは嘘つきがいる

AXIORYが業務停止処分を食らったのが事実であれば、

・Bitwalletは正しい判断をした

・AXIORYは嘘をついている

しかしAXIORYが業務停止処分を食らったのが事実でなければ、

・Bitwalletは虚偽の情報を伝えた

・AXIORYはとばっちりを食らった

前提としてこの問題について、お互いに知らなかった・勘違いしていたは通じません。

仮に知らなかった・勘違いしていたとしても事件が起きてから半年たってなお訂正しないという事は、どちらも事実確認はできているはず。

ではどちらが、嘘つきか・・・

まずは、そもそも提携していたシュパーカッセ銀行が業務停止処分を下した事について見ていきましょう。

シュパーカッセ銀行の経営方針変更が引き金

Bitwalletがこの問題を摘発する前、2018年年末にマルタのニュースサイト(TIMES MALTA)がこんな記事を書いています。

「Sparkasse bank ‘restricts’ non-euro payments to certain sectors」

訳:「スパーカッセ銀行は特定セクターへの非ユーロ支払いを’制限した’」

URL:TIMES MALTA(全文英文)

セクターとはグループのような意味です。

つまり「スパーカッセ銀行は、特定のグループへのユーロ以外での支払いを制限した。」という事らしいですね。

では、どんなグループを対象に禁止したのかというと、、、

禁止事項

  • SEPA圏外との資金のやりとりの禁止
  • ユーロ以外での送金の禁止

SEPA・・・Single Euro Payments Area。ドイツイギリスイタリアスイスなどの28ヶ国。ユーロ圏。

どうやらシュパーカッセ銀行が所属するドイツがマネーロンダリングを防ぐ為に、ユーロ以外の資金移動を制限してしまったようです。

しかしこのニュース記事を読んでもわかる通り、AXIORYに対して処分した事実はありません。

単純にユーロ以外へ送金できないのだから、AXIORYが契約し続けても日本人への送金ができなくなってしまう。だからAXIORYは提携解消した。

それだけの事でしょう。

かりにTitanFXであってもそうですし、XMであっても契約は解消するでしょう。日本人への送金が一切できなくなるのはそれこそ問題ですからね(笑)

つまり、業務停止を食らった訳ではないんですね。

AXIORYは間違っていませんし、正しい事を言っています。

では、、、

なぜBitwalletは虚偽の事実を並べて注意勧告をしたのでしょう?

もう少し深掘りしてみましょう。

Bitwalletが注意勧告をした本当の意図とは?

Bitwalletはなぜ提携解消

まず、前提としてAXIORYが禁止だから停止したとは考えづらいという事実があります。

AXIORYが危険だから停止したとは考えづらい

2018年2月の注意勧告が起きたあとに提携した業者について考えると、この問題が見えてきます。

AXIORYがそのあとに提携した業者

AXIORYはbitwalletとの契約解消後に提携した業者は、以下の通り。

AXIORYの提携先

  • ユニオン銀行/ドーハ銀行
  • 国内銀行送金業者Curfex
  • STICPAY

特にCurfexは日本の金融庁から認定をうけている送金業者。

ちなみにBitwalletは日本の金融庁から認定は受けていません。

STICPAYもBitwallet同様のオンラインウォレットであり、送金サービスを提供しています。

もし、シュパーカッセ銀行から業務停止処分を受けていたのであれば、、、

こんなに多くの企業・銀行と提携を結ぶのは難しいですよね。

対して、Bitwallerもみていきましょう。

Bitwalletが現在も提携している業者

まず、Bitwalletはどこにも登録していない無登録業者ではありません。

シンガポールの金融庁から認定を受けています。

日本の金融庁からは認定は受けていませんが、もともとシンガポールの業者なので当たり前といえば当たり前ですが。

ただ、問題はBitwalletが提携しているFX会社です。

is6comや、GEMFOREXといった金融ライセンスをもっていない会社とも提携していました。(現在はGEMFOREXとは解消しています)

ライセンスを持っているAXIORYを詐欺業者呼ばわりしておいて、ライセンス未所持の業者とは提携している・・・少し不信感を抱いてしまいました。

これらを踏まえて、結論を出しましょう。

結論。AXIORYにはなんら問題はない

AXIORYに問題はない

正直なところ、AXIORYとBitwalletの真相は関係者にしかわかりません。

ただ事実を整理してみると、おおよその見当はつくでしょう。

AXIORY騒動まとめ

  • 先に喧嘩をふっかけたのはBitwallet
  • Bitwallet側が主張するAXIORY業務停止処分は虚偽
  • AXIORYは新たに日本金融庁登録の送金業者と提携
  • Bitwalletは金融ライセンスなしのFX業者と提携中

ここまで書くと、Bitwalletのネガキャンをしているように思われてしまいそうですが、、、

Bitwalletに関しては、すでに無関係なのでとやかく言うつもりはありません。

AXIORYが潔白な事の方重要な事実ですし、使う上では問題はないでしょう。

さらに、AXIORYは2019年6月に新しいCEOを迎えています。

AXIORYは2019年6月に新CEOを迎えている


Axioryは2019年6月にRoberto d’AmbrosioをCEOとして迎えています。

参考:Axiory Global Hires a new CEO(全文英文)

彼はFXDDやTier1 FXなどの有名ブローカーの運営に携わってきたエリートプロデューサー。

AXIORYが目指す方向は、「中東への進出と新技術の開発」。

ドーハ銀行への切り替えた理由の一つが中東への進出です。

この他にもCFD取引のスプレッドを縮小させたり、cTraderを導入したりとサービスの向上にぬかりがありません。

その他の評判については、以下の記事を参考にするとわかりやすいかとおもいます。

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